「ハルヒ」シリーズ(もしくは「学校を出よう!」)で有名な谷川流の実験作、という事になっている小説。
テーマは絶望というより諦観なのかも。ともあれ閉じた……というか虚ろな世界の話。 醒めた主人公と連続殺人鬼の幼馴染み、虐待される恋人と唯一人間的な親友。 どぎつい性格付けの天使と死神。ついでに悪魔と幽霊も出てくる。
前半はとにかくストーリーにはあんまり関係ない猥談ぽい物がメイン、 ラストは掛け合いの舞台解説。谷川流の書いた「戯言」と言うと一番近いかも。
物語を通して付き纏う気怠さは表現できていると思うけれど、 残念ながらインパクトはあんまり無い。 メインであろう理論展開に目新しさはないし、登場人物は確かに ちょっと面白いけれど、ステロタイプそのままと言う感じ。 オチくらい予想を上回る展開が欲しかったところ……ではあるんだけど、 これは全部意図的にやってるのかも? 何もかもが何処かで見たことのあるキャラクタで、読んだりした事のある理屈で、どんでん返しもなく、ただただ空虚 ---- それが「閉じられた世界」、と。
うーん、しかしな。おかげで、それほどつまらないかと言われればそうでもなく、面白いかと聞かれたら特に面白くはないと答えるしかない内容になってしまっているのだけど。 せめて SF の要素があれば良かったのに。そう言うの得意そうな人なんだが。
追記: 電撃でこういうのが出ることが珍しい、と書いているのを見かけたけれど、そうでもないんじゃないかな。単に知られず消えて行くだけで。
すぐ忘れるのでこっちにもメモ。
おまぬけ活動日誌経由。
――縛られないためには、自分がその分余計働けばいいんだみたいなところがありますよね。そういえば糸井重里さんに同じコトを言われた。あのときは実は意味がよくわかんなかったんだけど…。
倉田 本当にそうですよ。人が求めるものを作るんじゃなくて、自分が作ったものを人に買ってもらうという方向に行きたいと。じゃあ、どうすればいいのかといったら、人を使わないで1人でやればできるな、というところに行き着く。
[PART3 自分が動けば、人も動くより引用]
「1話耐えきった」とか「こんな『つまらない』ものを」とか書かれている理由が分かった……。
おまけにオフィシャルサイトまでこんなの。 流石に原作者まで関わってるだけはありますな。 原作読んでない人は全力で置いてきぼりだけど。
ぱにぽにと言い、最近のアニメって凄いなぁとしみじみ。
お世話になったK先生に何かお礼でも、と考えていたのだけど、ふと思いついてプリンを買いに。
イエローパンプキン というカボチャのお菓子をメインに扱う洋菓子屋があるのだけど、ここの カボチャのプリン は家族で食べるには良いかなと思ったもので。
くり抜いたカボチャにプリンを入れて丸ごと焼いてあるものなんだけど、 見た目のインパクトもさることながら、周りのカボチャは凄く柔らかくて皮ごと食べられます。 このカボチャが美味しいんだな。小さい頃に父親が買ってきてくれたこれのおかげで、 プリンが好きになったと言っても過言ではあるまい(最近のゆるいプリンは苦手だけどね)。
で、このプリン、かつて名古屋駅や本山松坂屋なんかで販売していたはずなんだけど、 去年くらいから見かけなくなってしまった。仕方ないので日進の本店まで買いに行くことに。 地下鉄鶴舞線から名鉄豊田線に接続して、名鉄米野木駅へ。そこから車で10分強。
近くには本当に何もないところなのだけど、販売店舗は工場の近いここだけにしてしまったそうです。 理由を聞いてみると「不本意な作り方になってしまうから」との事。 店に卸そうとすると、どうしてもあらかじめかなりの数を作っておかねばならず、 しかも冷凍などで無理矢理持たせることになるので、どんなに材料にこだわったりしても 無駄になってしまう。しかもケーキはやっぱり日用品という訳でもないので、 スーパーでいつでも買えると言うのも何か違うだろう……とのこと。 それで他の店舗卸すのを全部やめて、本店と通販だけにしたそうです。
やはり引き上げてから結構な苦情(?)はあったそうなんですが、 そう言う理念で決断したので戻す気は無いとのこと。 「ケーキ業界は不景気なので、うちもいつ潰れるか分かりませんけどね……」 とは言ってましたが、是非とも末永く続いて欲しい店です。
資料が公開されていたのでメモ。
……他人の言うことをすぐ信じるのではなく自らの頭で考えることを習慣とし、答がわからなければペンディングにしておく勇気を養うことなのだ。……
[「ニセ科学」の社会的要因より引用]
勇気か。確かにそうかもしれない。