読んだ。 解剖学の見地から脳の形態と機能、 そしてその脳の投射される現代社会と思想まで読み解く論説。 今読んでも結構刺激的な内容だけど、これが1989年に書かれたというのは凄い。
………それから。ようやく「バカの壁」であんな脳が脳がと言っていた理由が分かったよ。 これを下敷きにしているかどうかで「バカの壁」の意味は大きく変わってしまうと 思うんだけどどうなんだろ。逆に、何でこれを1989年に書いておきながら 何故2003年にバカの壁なのか。あれの中に「詳しくは唯脳論を読め」 みたいな誘導を付けておいて欲しかったなぁ (まあ、そうしたら売れないかもしれないけどさ)。
今バカの壁を読み直すと相当新鮮に読めるんだろうが、あれはもう人にあげてしまって 手元に無い。買い直す程でもないからまあいいか。
matz にっきからメモ。 キャッシュノードの追加/削除の際にキャッシュの作り直しをしなくてすむ配置手法。
そう言えば随分前に、こういう1次元リング上にキャッシュサーバを並べて HTTP (DAV?)で通信するというプレゼンを見た気がするのだけど、あれはこれの事だったんだろうか。 こういう説明が全然無かったので何でリング?としか思ってなかったけど……
そう言えば、パブリックコメントを書くために中間報告ざっと全部読んだのだけど、 通して読んでみるとダウンロードの違法化と言うのはそこまで明後日の方向から来たもんでないようだ。
……ないようだが、単純には「着うたフル」のビジネスをやるのに邪魔だからという話にも見える。 邪推なんだろうが、 「7―9月の音楽配信売上5割増、「着うたフル」シフトが鮮明に」 とかを見ていると、まるでMIDIの時のように思えてくる。頼むから巻き込んでくれるなよ。
読んだ。
ベルヌ条約凍結以降、急速にデジタル化される著作物と制度のせめぎ合いの流れを追った本。 主にアメリカ、ヨーロッパ、そして日本の実際の訴訟や制度改訂の際の議論を簡潔にまとめて 筆者がコメントをつけるという感じのスタイル(ただ、引用と地の文の区別が無いので 最初かなり読みにくい)。資料的にも素晴らしい。
この本と、コピーライトの史的展開があれば 著作権をめぐる1996年までの流れはかなり押さえられそうだ。 あとは、DMCA 制定の経緯書いた本があれば完璧なんだろうけど。 本書を読む限りアメリカはベルヌ条約加盟後も著作人格権を無視する等、 割と緩い政策を取ってきた様に読めるんだけど、どういう経緯で DMCA が に至る事になったのか興味深い所。
まあ、振り子は揺れ続けるという事かもしれないけどさ。
やまむらさん連作短篇。1巻完結なのかな? 長髪で格好いい姉ちゃんと聡いちびっこが出てくるのもいつも通りですが、 珍しく全編恋愛関係の話の比重が高い。
しかし、やっぱりこの人は短篇が素晴らしいよ。 長編も悪くはないけど、1話がそれぞれ独立しつつ繋がっていて、 全体が1冊分で終わるスタイルの本はどれもかなり良い。
とりあえずURLだけ。
埋もれるのは勿体ないなぁ。 何か作ってみたいところだけど全然技術が足らん。