読んだ。 解剖学の見地から脳の形態と機能、 そしてその脳の投射される現代社会と思想まで読み解く論説。 今読んでも結構刺激的な内容だけど、これが1989年に書かれたというのは凄い。
………それから。ようやく「バカの壁」であんな脳が脳がと言っていた理由が分かったよ。 これを下敷きにしているかどうかで「バカの壁」の意味は大きく変わってしまうと 思うんだけどどうなんだろ。逆に、何でこれを1989年に書いておきながら 何故2003年にバカの壁なのか。あれの中に「詳しくは唯脳論を読め」 みたいな誘導を付けておいて欲しかったなぁ (まあ、そうしたら売れないかもしれないけどさ)。
今バカの壁を読み直すと相当新鮮に読めるんだろうが、あれはもう人にあげてしまって 手元に無い。買い直す程でもないからまあいいか。