読んだ。
ベルヌ条約凍結以降、急速にデジタル化される著作物と制度のせめぎ合いの流れを追った本。 主にアメリカ、ヨーロッパ、そして日本の実際の訴訟や制度改訂の際の議論を簡潔にまとめて 筆者がコメントをつけるという感じのスタイル(ただ、引用と地の文の区別が無いので 最初かなり読みにくい)。資料的にも素晴らしい。
この本と、コピーライトの史的展開があれば 著作権をめぐる1996年までの流れはかなり押さえられそうだ。 あとは、DMCA 制定の経緯書いた本があれば完璧なんだろうけど。 本書を読む限りアメリカはベルヌ条約加盟後も著作人格権を無視する等、 割と緩い政策を取ってきた様に読めるんだけど、どういう経緯で DMCA が に至る事になったのか興味深い所。
まあ、振り子は揺れ続けるという事かもしれないけどさ。
やまむらさん連作短篇。1巻完結なのかな? 長髪で格好いい姉ちゃんと聡いちびっこが出てくるのもいつも通りですが、 珍しく全編恋愛関係の話の比重が高い。
しかし、やっぱりこの人は短篇が素晴らしいよ。 長編も悪くはないけど、1話がそれぞれ独立しつつ繋がっていて、 全体が1冊分で終わるスタイルの本はどれもかなり良い。
む、全く同意です>短編がいい<br>「未来のゆくえ」もいいですよね。
「未来のゆくえ」は良いですね。結構繰り返し読んでいたりします。